Celeste Engineer

Androidとか自転車とか

作業と仕事は違うという話

学生の時、いくつかあるチームのうちの 1 つをまとめる役割をもっていたことがある。

まったく初めての領域の仕事、ましてそのリーダーという役割。まずは自分のチームでやるべきことはなにかを考え、 出来そうなことから進めていった。 結果無難なところに落ち着かせることはできたが、それはあくまで無難であってそれ以上ではなかったように思う。 何より、人をまとめるという役割においてはどれほどの仕事ができたか良く分からないままだ。

その最中、以下のような言葉をかけられたことを覚えている。

「作業をするな、仕事をしろ」

仕事というからには、何らかの目的があってそれをしているんだと思う。 目的の達成には何が必要で、何をしなきゃいけないかってことは、きっと誰もが考えることだと思う。 そしていつかどこかのタイミングで、自分がそれまでにしてきたことを振り返って、軌道修正をしたり、次のステップに前進したりするんだと思う。

その時の自分は、これから何をしなければいけないかばかりを見て、今まで何をしてきたかを振り返っていなかった。 つまり、目先のことしか考えていなかった。その時手元にあったやることリストを眺め、一つ一つを潰していくことが仕事だと思っていた。

たぶん、リーダーとしてはかなり失格だったと思う。チームとしては、メンバーのスキルが高かったのに助けられて悪い方には行かなかったけれども、 リーダーとして何をしたかと問われたら何も答えられない気がする。

仕事とは誰かに価値を生む行為で、それをする必要があると感じるからどうしてもやりたいと思う類のものだと思う。 でもその時の自分は、ただただやらなければならないことばかりが眼前にあって、やりたいかどうかは兎も角として、それらをひたすら片付けることしか考えてなかった。 いずれにしてもやるべきことには変わりないのだけど、そこにあるタスクだけを淡々とこなし続けるのは単なる作業であって、仕事ではなかった。

きっとこの「作業をするな、仕事をしろ」っていうのは、目先のことだけに囚われていないで、ちゃんと目的を理解して取り組みなさい、ということを言っているんだと思う。